夫との出会いと付き合うまでの話

わー恥ずかしい!

完全に自己満ですが

付き合うまでの過程をまとめたので

何かの参考に(?)してください!

 

しかもなぜか気分的に

魔法のiらんどばりに小説風🥹笑

 

 

始まりの誘い

転職して1ヶ月。

他部署との交流も兼ねたバーベキューが

開催された。

 

正直こういうの好きじゃないし

愛想笑いの連続疲れるんだよなぁと

思いながら私はそこにいた。

 

すーごいフレンドリーに話しかけてくる

他部署の営業。

「今度俺の結婚式があるんだけどさ〜

 みんな来るから二次会おいでよ!」

 

転職したて。

断れない。

でも面倒。

 

日本人特有の「みんな行くから〜」で

行くことに決めたあと、

同じ部署の女性の先輩は

予定が合わないことを知るのであった。

 

でも、少しだけ期待もしていた。

転職前に社内恋愛していた人と

別れることにして出てきた。

 

新しい出会いがあるかも?と

胸躍る私もいた。

 

ふと見る彼には棘がある

2016年11月20日

 

二次会だけだからハニーズのワンピースで

いいよねと、ノースリーブのそれに

メルカリで買ったレースのトップスを

合わせて。

 

髪は自分でやるのがうまく行かず

母にハーフアップにしてもらって。

編み込みができないから

ただの三つ編みのことに怒ったりもして。

 

駅で同僚たちと待ち合わせる。

「いつもと雰囲気違うからわからなかった〜」

なんてお決まりのセリフをもらいながら

紅一点で会場に向かったときには

別部署の女性事務員もいて

ものすごく安心した。

 

夜ご飯を食べていなかったので

がっつり食べたかったのに、

女性事務員たちは披露宴から出ていたので

取らなかった。

その状況で食べる気にもなれず

ひたすらお腹が空いていた。

 

ふと映像が流れていることに気づく。

さっきからずっと同じ映像だ。

新郎新婦が出会ったときの話。

 

パソコンとにらめっこしている人がいる。

スタッフの人かな?

そう思って、紙に目を落とす。

先程司会が説明した話によると、

これに25人分名前を集めて

ビンゴをするらしい。

 

赤い服の人

今日初めて会った異性

会場内で気になる異性…これも埋めるのか…

 

どうして新郎新婦が異性の欄を

2個も作ったかは定かではないが、

気になる異性は別部署の上司にお願いした。

 

他の欄がどんどん埋まる中、

初対面の異性だけが埋まらずにいた。

 

ちなみに赤い服の人は行列だった。

 

新郎(別部署の営業)のところにいき

真ん中の新郎新婦の欄を埋めてもらったとき

困ってる枠がないか聞いてくれて、

初対面の異性の欄だと伝えると

一人の男性を呼んでくれた。

 

………さっきスタッフかと思った怖い人やん…

 

めんどくさそうにこちらにきて、

めんどくさそうにサインする。

 

ああ、来なきゃよかったな…

 

その後ゲームが始まっても

ビンゴになることなくその日は終わっていった。

 

再びの出会いは巧妙な罠

同僚からLINEが来たのは数日後だった。

「若者会するからおいでよ!」

 

私の部署と隣の部署は

比較的若い人が多くて交流も多い。

 

転職したてなので

こういう会には顔を出しておこうと

二つ返事でOKしたのだった。

 

ちなみにその同僚というのが

先日結婚式を挙げた男性である。

 

当日、指定されたお店には遅れてしまった。

早く着きすぎて買い物をしていたのが原因だ。

 

やらかした…と思いつつお店に行くと、

入り口のところに同僚がいた。

 

他のみんなは…?と思いながら

下駄箱に向かうと、この前の怖い男性が…

 

え…?

会社の人と飲み会なのでは…?

 

確かに会社を出る直前、

同じ部署の同僚は来ないと言っていた。

 

これは…ハメられた…?

と一瞬思ったが、相変わらず怖い顔の

男性からも嫌悪を感じてたじろいでしまう…。

 

「事務員さんも後から来れたら来るって!」

同僚いわく、若者会と自分の友人との

飲み会が被ってしまったから

一緒でもいいか?とのこと。

 

来れたら来るは来ないやつで、

やっぱりはめられたのでは?と思うけど

以前の二次会でにやにやしながら近づいて

「ここに名前書いてください!」って

ビンゴカード渡してきた二人組ではなくて

良かったなと正直思う。

(気になる異性の欄)

 

席について飲み始めると、

何の話をしていたかは覚えていないが

とても楽しくて。

怖い人が実はおもしろい人で

ずっと笑っていた。

 

クリスマスが近い。

今年は天皇誕生日と合わせて三連休。

何も予定がなかった。

 

「じゃあどこかの日程で遊ぶ?」と

怖い人とふたりで遊ぶ約束をした。

 

この人と何かあると思ったわけではない。

単純に友達の少ない私が、クリスマスなんて

素敵な3連休を家で家族と過ごすのが

窮屈だっただけだ。

 

LINEを交換してその日は解散した。

 

途切れない興味

LINEをする日々が始まった。

 

おはようからおやすみまで

ライオンの提供のようだ。

 

どんな仕事をしているとか、

どこに住んでるとか

そもそも彼の住んでいる場所も

知らなかったことに気づく。

 

りこもちちゃんと呼ばれるのが

なんだかくすぐったくて、

不思議な感覚だった。

 

クリスマスよりも前にふたりで会おうと

提案された。

 

断る理由はない。

お店も探しておいてくれるし、

強いて言うなら昼が良かったけど

彼の都合で夜になった。

 

その日もまた結婚式帰りだと言う彼は

ずっと木の椅子に座っていたから

腰が痛いという。

 

ルミネの喫茶店で、

まるで居酒屋のようにお酒をお代わりして

彼がする話は興味深い。

 

トンボの目のレンズが、

実際に製品に応用されていること。

 

嬉々として話すのが可愛くて

なんだか聞き入ってしまっていた。

 

そろそろ帰ろうかとなったところ

もう一軒だけ行きたいと

キャッチに会うまま居酒屋へ。

 

ワンドリンク、1注文。

さっきのお店と逆のような注文内容で。

 

飲みすぎたのか

終始「爪がきれいだね〜」

「目元が本当にかわいい」と

デレデレな様子。

 

その前に毎日していたLINEで

気づいてはいたけど、

この人私のこと好きなんだなと

更に実感した。

 

21時頃お開きにした。

親もうるさいので早い解散は

とても楽だ。

 

「ねぇちょっと行ってきていい?」

路上喫煙所…

 

その言葉がなければ

私も浮かれていただろう。

いや8割位は好意を抱いていたのに。

 

タバコを吸う人とは付き合いたくないと

思っていたのに…

 

別れ際、改札前で彼はこう言う。

「ねぇちゅーしていい?」

 

付き合う約束をしたわけではない。

好きと言われたわけでもない。

でも相手は28歳の男性だ。

大人はきっとこんな風に自然と

付き合いを始めるのだろう。

 

瞳を逸らしながら頷いて、

その日は別れた。

 

今のふたりの関係性

相変わらずLINEをする日々が続いていた。

 

おはようからおやすみまで。

ライオンも驚くほどだ。

 

その後、肝心なところに触れてこない彼に

23歳はしびれを切らして聞いてしまった。

 

「ねぇ、あなたは私の彼氏?」

「次会うときに言おうと思ってたから待ってて」

 

23歳は勘違いしていた。

大人もちゃんと言葉にしてから始まる。

15歳のときのように

浮かれて記念日を設定するところだった。

 

されない告白

会う約束をしたのは12月23日、天皇誕生日

夜はお泊りして次の日も過ごす予定だ。

 

まだ付き合っていないのに

ビジネスホテルの予約まで済ませている

私は何者なのだろうか。

 

乗換駅に迎えに来てくれた彼は

私の手を自然と引いた。

 

六本木ヒルズには、

サンタたちが踊っていた。

ツリーのようにかけられて。

 

坂の途中にあるハーブティーのお店で

ローズヒップ系のお茶を買った。

味よりも効果効能に興味のあるお年頃だ。

 

ラーメンが好きだという彼が、

はめられた日に誘ってきたのが

メルセデスベンツで開催されていた

ラーメンの催事だった。

 

高級食材のラーメンを2種類出していて、

そこそこ並んでいた。

 

私達が入った頃には1種類しかなくなっていて

仲良く同じものを食べた。

味は微妙だったねと語りながら

ゆっくりと散歩していく。

 

夜は表参道のイルミネーションを見る。

商業施設に入りお茶を飲んで温まった。

 

たくさんの種類がある。

「何飲むと思う?」彼に聞いてみた。

私は好きな飲み物を伝えたことはない。

 

「これ?」迷わず彼が指差したのはほうじ茶。

なんでわかったの〜とケラケラしながら

お店の脇で立ってほうじ茶を飲んでいた。

 

タレントのマギーがプライベートで

歩いていた。

テレビからそのまま出てきたような

圧倒的小顔と手足の長さに思わず見とれた。

 

ミーハーな私。

今日はとてもラッキーだなと。

 

さて、告白されていない。

きっとイルミネーション中だろうな。

 

寒いねと笑いながら、

ときどき写真を撮りながら。

 

イルミネーションを見終わると、

また同じ商業施設に帰ってきた。

外から見える期間限定ショップに

リプトンのお店が出ていて、

そこでもホットフルーツティーを飲んだ。

 

宿に移動する頃には

足がむくんでパンパンだった。

その日初めて、はめられた日に

遅刻する原因となったブーツを履いていた。

 

彼は気付かないが

足は一刻も早く開放されたがっていた。

 

そもそも付き合う前に

お泊りを決めた理由は2つある。

 

体の相性が合うかどうか

(これはしばらくそういうことがなかったので、

のちに合わないと知ることになる)

すっぴんを見せても平気かどうか

 

彼が言うかわいい私の顔は

ダイソーの伸びるアイテープで

二重にして化粧した顔だ。

それで幻滅されるなら早い方がいい。

 

宿につく。

限界の足はベッドに着席した。

 

私を抱きしめ、震えながら言う。

「俺の彼女になってください」

耳元でそっと頷いた。